家づくりの最新トレンド!自然素材を使ったエコフレンドリーな住まい

この記事では、家づくりの最新トレンドの一つである自然素材を使ったエコフレンドリーな住まいについてお伝えします。自然素材の種類や特性、その利点、そして実際の家づくりでの活用法など、あなたが自然素材を使った快適な家を手に入れるために必要な情報を網羅的にそして具体的に解説しています。

1. 自然素材とは

自然素材とは、言葉通り自然から得られる素材のことを指します。石や木など、人間の手をほとんど加えずにそのまま素材として使用されることが多いです。自然素材は、様々な形状や色、性質をもつため、家の建築には非常に利用しやすい素材となっています。また、環境にやさしいという利点も併せ持っているため、近年は自然素材を使用した家づくりも多くみられます。

1-1 自然素材の定義

本来、自然素材とは「自然から得られ、化学物質をほとんど含まない素材」を指します。要するに、木や土、石など、自然から直接得られる素材で化学処理をしていないものが自然素材と言えます。また、合成素材に比べて環境負荷が少なく、また健康にも良いと言われています。

1-2 自然素材の種類と特性

自然素材には様々な種類が存在しますが、主に木材、石材、理石の3種類が使用されます。それぞれ性質や特徴が異なるため、家づくりの際は素材選びが重要となります。

1-2-1 木材

木材は、日本の建築素材として古くから使用されてきました。特に日本の家づくりには欠かせない素材であり、その風合いや、木が持つ程よい湿度調整能力、独特の香りなどから高い評価を受けています。

1-2-2 石材

石材もまた、古くから使用されてきた建築素材です。特に石の重厚感は、建物に安定感と落ち着きを与えます。また、石材は耐久性が高いため、長期間安心して使用できるという利点があります。

1-2-3 理石

最後に理石です。理石は自然の石を粉砕して再構成した人工石材で、天然石のような見た目を持ちながらも、比較的安価で取り扱いやすいという特性があります。色や模様のバリエーションが豊富な点も特徴と言えるでしょう。

2. 自然素材を使う利点

自然素材とは、自然ベース、または自然に由来する材料であり、建築材料やインテリアデザインに使用されます。自然素材には、その利点として環境影響と持続可能性、健康と快適性、そして美観性という3つの重要な要素があります。

2-1 環境影響と持続可能性

自然素材の一番の利点は、その環境負荷の低さです。これらの素材は、生産と廃棄のプロセスが環境に優しく、再生可能な資源であり、化石燃料の使用や排出ガスを減らす可能性があります。また、自然素材は再利用やリサイクルが容易であり、持続可能な住まいづくりを実現する上で非常に有効な選択肢となるのです。

2-2 健康と快適性

自然素材の使用は、健康と快適性の観点からも利点があります。化学物質をほとんど含まないため、室内空気の質の改善に寄与し、アレルギーや喘息などの健康問題を減らすことが可能です。また、自然素材は湿度を調節し、室内の温度を一定に保つ効果もあります。

2-3 住まいの美観

自然素材はその美しい質感と風合いから、住まいの美観性を高めるという利点があります。木や石などの素材は、空間にリッチで高品質な感じをもたらし、落ち着いた雰囲気を生み出します。そしてそれぞれの素材が持つ独自の色やパターンは、戸建て住宅やマンション、商業施設など様々な空間で強いインパクトを与えます。

2-4 自然素材と他の材料との比較

素材環境負荷健康/快適性美観性
自然素材
合成素材低中
金属素材

上記の比較表より、自然素材がほかの一般的な素材と比較して環境負荷が低いだけでなく、健康と快適性にも優れていることがわかります。また、美観性も他の材料と遜色がないため、建築家やデザイナーにとって良いオプションとなります。

3. 自然素材を使った家づくりのポイント

3-1 素材選びのコツ

自然素材を取り入れた家づくりの第一歩は、素材選びから始まります。適切な自然素材を選び出すことで、耐久性、保温性、そしてデザイン性を維持しながらも、環境に優しい住まいが実現します。 まずは木材選びから始めましょう。国産の木材は、湿度調整機能や防虫機能を持っているだけでなく、CO2の吸収量も多いため、環境負荷を低減しながら、質の高い住環境を提供します。

また、石材選びにも注意が必要です。日本国内で多く見られる石材の中で、加工が容易で美しい風合いのある御影石や鳥海青石などがあります。これらの自然石はありのままの美しさが魅力で、どのようなデザインにも適応しやすいと人気を博しています。

木材、石材ともに軟らかいもの、硬いもの、吸水率の高い、低いなど種類により特徴があります。水回りは吸水率が低い材料を使用するなど適材適所を考慮して選ぶことが大切です。

3-2 自然素材を生かすデザイン

3-2-1 オープンプランの家具選び

オープンプランの家具選びでは、自然素材がふんだんに使われたナチュラルなデザインがおすすめです。北欧スタイルのテーブルやチェアなどは、シンプルながらも機能性が高く、木材ならではの温もりが立体的に感じられる作りになっています。

3-2-2 天井と壁の仕上げ

自然素材を活かした室内デザインは様々です。漆喰、珪藻土、天然リノリウム、無垢材、コルク材など。湿度を調節する機能があり、室内の快適性を向上させる素材が多いのも特徴です。

4. 自然素材を使った家づくりの事例紹介

ここでは、自然素材を活用した住まいの事例を具体的に取り上げ、その魅力や利点を詳細にご紹介します。実際の住まいの中にどのように自然素材が活かされているのか、ご覧ください。

4-1 木造の自然素材ハウス

はじめにご紹介するのは、総て木材で作られた家です。無垢材を活用した家具や床材は、自然の温もりが感じられるだけでなく、季節に合わせて湿度を調節し、室内環境を快適に保つといった機能性も備えています。

さらに、木材からはフィトンチッドという植物成分が放出され、これが空気を浄化し、リラックス作用もあるとされています。

この住まいは、自然の恵みを最大限に感じられる空間に仕上がっています。

4-2 石と木を組み合わせたリビングスペース

次にご紹介するのは、石と木を組み合わせた住まいです。リビングスペースの壁には自然石が使用されており、その風合いが空間にぬくもりと居心地の良さをもたらしています。

対照的にフローリングは無垢の木材が使用されており、自然石の硬質な印象を柔らかく緩和しています。

自然素材の調和が生み出す空間は、見ているだけで心地よさを感じます。

5. まとめ

自然素材を活用した家づくりは、エコフレンドリーで持続可能な生活を可能にし、健康と快適さを提供します。素材選びからデザインまで、自然素材の良さを最大限に引き立てる工夫が大切です。

著者のイメージ画像

有限会社 芝山建築設計事務所
芝山 卓也

大学卒業後、3つの設計事務所を経験。
様々な設計の経験を重ね、工藤和子と2014年shiba.建築設計事務所を設立。
小さい頃から、建築士だった父親の真摯な姿勢、地域の福祉に尽力した祖母の精神を見て育ちました。二人の想いを引き継ぎ、誰一人取り残さない社会の実現のため、挑戦していきます。