子どもでもできる!物を増やさない収納法と片付けの秘訣

親として子どもにきちんと片付けを教えたい、でもなかなかうまくいかない…そんな悩みを抱える方々へ。このページでは、子どもでも簡単にできる収納方法や、物を増やさないためのアイデアをご紹介します。また、子どもが続けられる片付け習慣を身につけるための秘訣についても詳しく解説します。 子どもが自分で片付けできる環境を整え、物が溢れないすっきりとした生活を実現するためのヒントをたっぷりお届けします。

1 子どもでも使いやすい収納の工夫

1-1 分類とラベル付け

カラフルなラベルの利用

子どもが片付けを楽しく感じるように、カラフルなラベルを利用しましょう。ラベルには色分けをして、何を収納する場所かをわかりやすく示します。例えば赤はおもちゃ、青は本、緑は衣類などにします。これにより、子どもは色を見ただけで適切な場所に物を片付けることができます。

簡単なイラストの追加

まだ文字が読めない子どもでも理解できるように、ラベルに簡単なイラストを追加しましょう。たとえば、おもちゃ箱にはおもちゃの絵、本棚には本の絵を描きます。これにより、自分で内容を理解して片付けることができます。イラストの追加は、子どもの興味を引きつけ、楽しく片付けをする動機づけにもなります。

1-2 子ども目線の収納高さ

低い棚の利用

子どもが自分で届く高さに収納場所を設けることが重要です。低い棚を使用して、手の届きやすい場所に必要なものを収納しましょう。これにより、子どもは自分で取り出しやすく、片付けもしやすくなります。具体的には、子どもの身長に応じて50cmから90cmの範囲で棚を配置するのが理想的です。

手の届く範囲に収納

子どもの目線で部屋を見渡し、手の届く範囲に必要なものを配置しましょう。例えば、おもちゃや本は低い棚やカラーボックスに置きます。子どもの成長に合わせて高さを調整するとより良いです。棚の配置を変えることで、子どもが自分の物を管理しやすくなります。

収納アイデアメリット
カラフルなラベルの利用片付けが楽しくなる
簡単なイラストの追加理解しやすい
低い棚の利用取り出しやすい
手の届く範囲に収納片付けしやすい

2 物を増やさないためのアイデア

2-1 定期的な断捨離

物を増やさないためには、定期的な断捨離が非常に重要です。子どもの成長に合わせて、不要な物を見直し、整理していく習慣をつけることが大切です。

おもちゃの見直し

おもちゃは特に増えがちなので、定期的に見直すことが必要です。子どもと一緒に「どのおもちゃが今でも楽しめるか」を話し合い、不要なおもちゃは譲ったり、処分したりしましょう。4つのステップでおもちゃを整理できます

  • 子どもにとって大切なものを選別する
  • 使用頻度の低いおもちゃを一時的に収納箱に入れる
  • しばらく使用しない場合、それらを処分または譲る
  • 新しいおもちゃを購入する前に古いものを処分する習慣をつける

季節ごとのチェック

季節が変わるたびに洋服や靴などのアイテムを見直すと、不要な物を減らすことができます。サイズが合わなくなった洋服や靴は、良い状態のものはリサイクルショップや友人に譲るとよいでしょう。以下のポイントに注目して季節ごとのチェックを実施しましょう:

  • 季節の変わり目ごとに衣類を広げてチェックする
  • サイズアウトしたものや傷んだものを分別する
  • 保管場所を整理し、次の季節に備える

2-2 購入前に考える工夫

新しいものを購入する前に、しっかりと考えることも物を増やさないための重要なステップです。

新しいものを買う前のルール作り

購入前に「その物が本当に必要か」を見極めるルールを家族全員で作っておくと良いでしょう。例えば、以下のようなルールを設けると良いです:

  • 同じ種類の物を買う前に、古い物を処分する
  • 一定期間(例えば1週間)考えてから購入する
  • 購入する物のリストを作り、急な衝動買いを避ける

必要性を確認

新しい物を購入する前に、その必要性を確認することも重要です。例えば、洋服なら「本当にこのデザインが必要かどうか」、おもちゃなら「すでに持っている物と機能が重複していないか」などをしっかり検討しましょう。以下のチェックリストを活用すると判断しやすいです。

  • 既存のものと機能が重複していないか?
  • 使用頻度はどのくらいか?
  • 他の用途にも使えるか?

3 子どもが続けられる片付け習慣

3-1 毎日の片付けルーティン

寝る前の片付け時間

毎晩寝る前に片付けの時間を設けることで、子どもが習慣として片付けを行うようになります。例えば、20分間程度の短い時間を設け、親と一緒に楽しく片付けることを習慣づけます。このルーティンにより、子どもは片付けが日常の一部だと認識するようになります。

具体例としてのタイムテーブル
  • 19:00 – 19:20: 食事後の自由時間
  • 19:20 – 19:40: 寝る前の片付けタイム
  • 19:40 – 20:00: 読書や絵本の時間
  • 20:00 – 就寝: 一緒に寝室へ

このスケジュールを毎日続けることで、無理なく片付け習慣を身につける手助けになります。

ゲーム感覚の片付け

片付けをゲームや挑戦とすることで、子どもたちは楽しんで参加できます。タイマーを利用し「5分間でどれだけ片付けられるか」や、「宝探し」のように物を元の場所に戻すことを楽しむゲームにします。ゲーム感覚で行うことで、片付けが苦痛ではなく楽しみに変わります。

具体的なゲームのアイデア
  • 「5分間チャレンジ」: タイマーをセットし、制限時間内にどれだけ片付けられるか競います。
  • 「片付け宝探し」: 片付ける物に値札やスターのシールを貼り、全部見つけて戻すまでのタイムを計ります。

3-2 成功体験の積み重ね

小さな達成感を大切に

小さな片付け作業でも達成感を味わえるようにしましょう。例えば、「一つの引き出しを片付ける」や「今日はおもちゃを全部片付ける」といった具体的な目標を設定し、達成したことを褒めます。小さな目標の達成感が、次の行動の原動力となります。

具体的な達成感の持たせ方
  • 「今日はこの引き出しを片付ける」: 小さな範囲を設定し、達成しやすい目標を立てます。
  • 「おもちゃを全部片付ける」: おもちゃが多い場合は、カテゴリーごとに片付けます。

細かく分けた目標を達成することで、子どもは次の片付けも積極的に取り組むようになります。

ほめることの重要性

子どもが片付けをするときには、たとえ小さなことでも必ずほめることが大切です。例えば、「今日はとても上手に片付けたね!」「こんなにすっきりしていて素晴らしい!」などの声かけをすることで、子どもは自信を持ち、次回も片付けを続ける動機付けになります。ほめることが、子どもの自己肯定感を高めるポイントです。

具体的なほめ方の例
  • 「素晴らしい!おもちゃがきちんと片付けられてるね。」
  • 「すごい!もう一人でできるんだね。」

子どもの小さな努力を見逃さずにほめることで、継続する意欲が湧きます。

片付けのコツポイント
寝る前の片付け時間短い時間で効率よく、親と一緒に
ゲーム感覚の片付けタイマーや宝探し方式で楽しく
小さな達成感を大切に具体的な目標を設定し、達成をほめる
ほめることの重要性毎回必ずほめて自信をつける

これらの方法を実践することで、子どもが楽しく無理なく片付け習慣を身に付けることができます。

4 便利な収納アイテムの紹介

4-1 100円ショップのアイテム

ケースやボックスの活用

  • 100円ショップにはサイズやデザインが豊富なプラスチックケースやボックスが揃っています。 お子さまの好きな色やキャラクターのデザインを選ぶことで楽しく片付けることができます。
  • 透明なケースを使えば中身が見えるので一目で確認できます。

仕切り板の利用

  • 引き出しや棚に使える仕切り板は、目標の場所に合わせて簡単に切り取れるので便利です。
  • 衣類や小物の整理に役立ち、子どもたちも自分で分類しやすくなります。
  • 特にカラフルな仕切り板を使うことで、子どもにとって楽しく片付けるきっかけになります。

4-2 無印良品の収納グッズ

スタッキングシェルフ

  • 高さや幅を自由に組み合わせられるスタッキングシェルフは、成長に合わせてレイアウトを変更でき、長期的に使えるアイテムです。
  • 無印良品公式サイトから購入が可能です。
  • 木製のシェルフを選ぶことでナチュラルな風合いが家庭にもマッチします。

ファイルボックス

  • 書類や絵本、おもちゃの収納に使えるファイルボックスは、持ち手がついていて持ち運びもしやすいです。
  • 複数揃えれば統一感が出て、見た目も美しく整理整頓ができます。
アイテム名用途価格帯
100円ショップのプラスチックケースおもちゃや小物の収納100円〜300円
100円ショップの仕切り板引き出しや棚の整理100円〜200円
無印良品のスタッキングシェルフおもちゃや本の収納数千円〜
無印良品のファイルボックス書類や絵本の整理数百円〜

5 まとめ

この記事では、子どもでもできる物を増やさない収納法と片付けの秘訣について解説しました。まず、子どもでも使いやすい収納の工夫として、ラベル付けや収納の高さに配慮する方法を提案しました。また、物を増やさないためには定期的な断捨離と購入前のルール作りが重要です。さらに、子どもが片付けを続けるためには毎日のルーティンや成功体験の積み重ねが欠かせません。最後に、100円ショップや無印良品の便利な収納アイテムを活用することで、手軽に効果的な収納が実現できます。これらの方法を取り入れることで、子どもも楽しく片付けが続けられる環境を作り出しましょう。

著者のイメージ画像

有限会社 芝山建築設計事務所
芝山 卓也

大学卒業後、3つの設計事務所を経験。
様々な設計の経験を重ね、工藤和子と2014年shiba.建築設計事務所を設立。
小さい頃から、建築士だった父親の真摯な姿勢、地域の福祉に尽力した祖母の精神を見て育ちました。二人の想いを引き継ぎ、誰一人取り残さない社会の実現のため、挑戦していきます。